子育て・医療・介護インフラは、空き家投資・地方移住のエリア選びで確認したい重要指標のひとつです。
本ページでは、保育・医療・介護に関する各指標の意味や算出方法に加え、市区町村ページで表示している「指数」と、移住ポテンシャルスコアで使う「施設数評価」の違いも解説します。
子育て・医療・介護インフラとは
当サイトでは、移住後の生活基盤を把握するために、次のデータを市区町村ごとに掲載しています。
【エリア比較用の指数(人口あたり)】
- 保育施設指数 … 15歳未満人口1,000人あたりの保育所等数
- 病院数指数 … 65歳以上人口10万人あたりの一般病院数(診療所は含みません)
- 介護施設指数 … 65歳以上人口10万人あたりの老人ホーム等(介護施設)数
【施設数(絶対数)】
- 保育所等数
- 一般病院数・一般診療所数
- 老人ホーム等数
いずれも国勢調査や社会福祉統計などの公的データに基づき算出しています。市区町村ページでは、15歳未満人口・65歳以上人口・高齢化率などの人口データもあわせて確認できます。
当サイトでの2つの見方
生活インフラは、用途によって見る数値が異なります。混同しやすい点なので、次の2つに分けて理解してください。
① エリア比較用の指数(市区町村ページ・シミュレーション)
人口規模の違う自治体を横並びで比較しやすくするため、人口あたりの指数を掲載しています。
- 保育施設指数 = 保育所等数 ÷ 15歳未満人口 × 1,000
- 病院数指数 = 一般病院数 ÷ 65歳以上人口 × 100,000
- 介護施設指数 = 老人ホーム等数 ÷ 65歳以上人口 × 100,000
シミュレーションでは、これらの指数を条件として絞り込むこともできます。都道府県平均・全国平均との比較も、市区町村ページで確認できます。
② 移住ポテンシャルスコア(S〜E)で使う数値
移住ポテンシャルスコア(v2)では、生活基盤のある中規模都市が評価されやすいよう、施設は絶対数で都道府県平均と比較して算出しています。
- 保育所等数
- 一般病院数+一般診療所数(合算)
- 老人ホーム等数
※病院数指数は「一般病院数のみ」ですが、移住ポテンシャルスコアの医療評価には「一般診療所数」も含まれます。指数とスコアで使用する医療指標が異なる点にご注意ください。
※人口の少ない自治体などでは、統計の秘匿処理により「非公表」と表示される場合があります。
迷った場合は、市区町村同士を比較したいときは指数、移住ポテンシャルスコアの理由を確認したいときは施設数を見ると理解しやすくなります。
指数・施設数の読み方(高い・低いの目安)
各指数・施設数は自治体の人口規模や地理条件によって差が大きく、絶対的な「何以上が良い」という基準は一概に言えません。当サイトでは、おおむね次のように読むことが多いです。
- 都道府県平均・全国平均を大きく下回る … 相対的にインフラが薄い
- 都道府県平均前後 … 標準的な水準
- 都道府県平均を上回る … 相対的にインフラが厚い
移住ポテンシャルスコアを確認する場合は、指数よりも保育所等数・病院+診療所数・老人ホーム等数と都道府県平均の差を意識してください。人口規模の異なる自治体同士を比較する場合は、指数の方が実態を把握しやすいことがあります。
空き家投資での見方
子育て・医療・介護インフラは、直接的な「仕入れしやすさ」の指標ではありません。空き家投資では、移住需要の背景として読む補助指標になります。
保育・医療・介護の施設が充実した地域は、ファミリー移住やシニア移住の候補地として注目されやすく、中長期で賃貸需要や居住需要の支えになる場合があります。一方、インフラが薄い地域でも、空き家率が高く初期投資を抑えられるケースはあります。
投資判断の主軸は、空き家率・借家比率・木造一戸建て比率などに置き、生活インフラは移住需要の補足情報として確認するのがおすすめです。
地方移住での見方
ファミリー移住・子育て世代
保育所等数・保育施設指数、15歳未満人口を中心に確認します。移住ポテンシャルスコアを重視する場合は、保育所等数が都道府県平均と比べてどうかを見てください。
指数が高いほど、子どもの数に対する保育施設の受け皿が相対的に厚いことを示します。
高齢化率が高い地域でも保育環境が整っているケースがあるため、高齢化率とあわせて見ることが大切です。
シニア移住・老後を見据えた移住
一般病院数・一般診療所数・老人ホーム等数、および病院数指数・介護施設指数を中心に確認します。
移住ポテンシャルスコアでは、病院と診療所を合算した施設数が評価に使われます。高齢化率が高い地域では、医療・介護インフラの充実度が移住後の安心感に直結しやすい指標です。
注意点
指数や施設数が高くても、実際の待機児童数や診療科目、施設の種類、所在地からの距離までは分かりません。市区町村ページの生データや自治体情報、現地確認もあわせて行うことをおすすめします。
統計上の数値は、あくまで地域同士を比較するための目安として活用してください。
あわせて確認したい指標
- 1人あたり平均所得 … 生活水準・家賃相場の目安
- 高齢化率 … 人口構成・シニア向けインフラの背景
- 空き家率 … 住宅・移住の選択肢
- 移住ポテンシャル … 生活基盤を中心に評価した総合スコア
- 地方移住ポテンシャル … 生活基盤・空き家環境・生活コストなどを総合評価したスコア
- S〜Eランクのポテンシャルスコア … 複数指標を組み合わせた総合評価
市区町村ページでは、これらの数値を一覧で確認できます。条件を指定して絞り込む場合は、空き家・地方移住・穴場エリア シミュレーションもご利用ください。
移住ポテンシャルスコアの算出ロジックの詳細は、「移住ポテンシャルスコアの算出方法」ページもあわせてご確認ください。
