借家比率(賃貸需要)は、空き家投資・地方移住のエリア選びで確認したい重要指標のひとつです。 本ページでは、借家比率の意味や算出方法、投資・移住での活用方法を解説します。
借家比率(賃貸需要)とは
借家比率は、住宅総数に対する「借家(賃貸住宅)」の割合を示す指標です。 借家比率が高いほど、その地域で賃貸住宅を利用する世帯が多く、賃貸市場が比較的活発であることを示します。
当サイトでは、政府統計の住宅・土地統計調査をもとに、全国1,741市区町村について算出しています。 市区町村ページでは、都道府県平均・全国平均との比較も確認できます。
当サイトでの算出方法
算出式は次のとおりです。
借家数 ÷ 住宅総数 × 100 = 借家比率(%)
市区町村ページの「地域経済・家賃回収データ」、ランキングページ、シミュレーション機能でも同じ定義の数値を使用しています。
※統計によっては「世帯数」を分母とする場合がありますが、当サイトでは住宅総数を分母としています。
どのくらいなら高いのか
借家比率は都市部と地方で差が大きいため、全国平均だけでなく都道府県平均との比較も重要です。
| 借家比率 | 目安 |
|---|---|
| 都道府県平均を下回る | 賃貸需要はやや弱め |
| 都道府県平均前後 | 標準的な賃貸市場 |
| 都道府県平均を上回る | 賃貸需要が比較的厚い |
借家比率は絶対評価ではなく、全国1,741市区町村や都道府県内での相対比較として見ることが重要です。
空き家投資での見方
借家比率が高い地域の特徴
借家比率が高い地域は、賃貸住宅を利用する世帯が多く、空き家を再生して賃貸化する際の需要を期待しやすい傾向があります。
当サイトの空き家投資ポテンシャルスコアでも、借家比率は重要な評価要素のひとつとして利用しています。
借家比率が低い地域の特徴
空き家率が高くても借家比率が低い地域では、仕入れ候補は見つかりやすい一方で、賃貸需要が十分でない可能性があります。
また、人口減少が進む地域では空き家供給が増え続け、賃貸需要とのバランスが崩れるケースもあります。
判断の目安
空き家投資では、借家比率だけで判断せず、次の指標と組み合わせて確認するのがおすすめです。
- 空き家率(仕入れ候補の多さ)
- 1人あたり平均所得(家賃負担能力)
- 木造一戸建て比率・築古住宅比率(戸建てストック)
例えば、空き家率と借家比率の両方が高い地域は、仕入れ余地と賃貸需要のバランスを期待しやすいエリアと考えられます。
地方移住での見方
移住先選びでは、借家比率は「賃貸住宅の選択肢がどれだけあるか」を考える際の参考になります。
借家比率が高い地域では、賃貸マンション・アパート・戸建て賃貸などの選択肢が比較的多い傾向があります。一方で、人気エリアでは家賃相場が高い場合もあります。
借家比率が低い地域では賃貸物件が少ないことがありますが、その代わり空き家や中古戸建ての取得・リノベーション移住に向く場合もあります。
移住目的に応じて、高齢化率や医療・介護インフラなどの生活基盤データもあわせて確認すると判断しやすくなります。
見るときの注意点
- 借家比率は賃貸需要の目安であり、実際の空室率や成約状況を示すものではない
- 都市部は高く、地方部は低くなりやすい傾向がある
- 借家比率が高くても家賃相場や競合状況によって収益性は異なる
- 借家比率だけで投資・移住の適性を判断することはできない
空き家率や平均所得などの指標と組み合わせて総合的に判断することが重要です。
当サイトのポテンシャルスコアとの関係
借家比率は、当サイトの「空き家投資ポテンシャルスコア」の構成要素のひとつです。
借家比率が高い地域ほど評価が高くなる傾向がありますが、スコアは空き家率や木造戸建て比率、築古住宅比率など複数の指標を組み合わせて算出しています。
市区町村ページでは、借家比率の実数値とポテンシャルスコアを併せて確認できます。
