当サイトの市区町村ページには、「移住ポテンシャル」と「地方移住ポテンシャル」という2種類のスコアがあります。名称が似ているため、「どちらを見ればよいのか」「地方移住ポテンシャルがEなら移住に向かないのか」と迷う方もいるでしょう。
この2つは優劣を表すものではなく、想定している移住の場面が異なります。本記事では、それぞれの評価指標と対象自治体、E(非該当)の意味、目的に合った使い分け方を解説します。
2つの移住スコアを設けた理由
移住先に求める条件は人によって異なります。子育てや老後の安心を優先する人もいれば、都市部から地方都市へ移り、住宅費を抑えながら一定の生活利便性を確保したい人もいます。
一つのスコアですべての移住目的を評価すると、医療や保育が充実した大都市と、生活コストを抑えやすい地方都市を同じ基準で比較することになります。そこで当サイトでは、次の2つに分けています。
| スコア | 主な目的 | 対象 |
|---|---|---|
| 移住ポテンシャル | 暮らしやすさ・生活基盤の比較 | 全国の市区町村 |
| 地方移住ポテンシャル | 大都市圏から地方の中規模都市への移住 | 原則、人口3万〜200万人の市区町村 |
移住ポテンシャルで評価しているもの
移住ポテンシャルは、所得、人口構成、保育、医療、介護など、移住後の生活基盤を総合的に比較するスコアです。田舎か都市部かを問わず、「日常生活を支える環境がどの程度整っているか」を見るために使用します。
移住ポテンシャルの評価指標
| 評価指標 | 配点 | 主に確認する内容 |
|---|---|---|
| 平均所得 | 30% | 地域の所得水準と経済基盤 |
| 高齢化率 | 18% | 人口構成と地域の持続性 |
| 保育所等数 | 15% | 子育て世帯の受け皿 |
| 病院・診療所数 | 22% | 医療基盤の厚み |
| 老人ホーム等数 | 15% | 介護環境の選択肢 |
平均所得は都道府県平均と全国平均の両方と比較します。保育・医療・介護は、生活基盤のある都市が適切に評価されるよう、施設の絶対数を基準にしています。
移住ポテンシャルが向いている人
- 子育て環境を重視して移住先を探したい人
- 病院や介護施設の充実度を比較したい人
- 現在と同程度の生活利便性を維持したい人
- 小規模な町村も含めて住みやすさを比較したい人
- 同一都道府県内で住み替え先を探している人
施設数だけで決めないことも重要
施設数が多くても、自宅候補地から遠い、必要な診療科がない、保育所に空きがない場合があります。スコアで候補地を絞った後は、各施設までの距離や利用条件を確認してください。
地方移住ポテンシャルで評価しているもの
地方移住ポテンシャルは、移住ポテンシャルを土台として、空き家の探索余地、生活コスト、都市規模を加えたスコアです。
ここでいう「地方」は田舎や農村だけを意味しません。大都市圏から、生活・商業・医療の機能を備えた地方の中規模都市へ移る場面を想定しています。
地方移住ポテンシャルの評価構成
| 評価要素 | 配点 | 主に確認する内容 |
|---|---|---|
| 移住ポテンシャル | 50% | 所得・医療・保育・介護などの生活基盤 |
| 空き家率 | 15% | 住まいを探せる余地 |
| 生活コストの目安 | 15% | 全国所得水準との比較 |
| 人口規模 | 20% | 地方都市としての規模の適合性 |
生活コストについては、平均所得をもとに全国水準と比較した目安を使用しています。実際の家賃、物価、光熱費を直接集計したものではないため、最終判断では住宅相場や生活費を別途確認する必要があります。
地方移住ポテンシャルが向いている人
- 東京・大阪などの大都市圏から地方へ移りたい人
- 田舎すぎず、生活基盤のある地方都市を探したい人
- 住みやすさと住宅の探しやすさを両立したい人
- 生活費を抑えながら都市機能も確保したい人
- 県庁所在地や地域の拠点都市を比較したい人
地方移住ポテンシャルのE(非該当)とは
地方移住ポテンシャルでは、次の自治体を比較対象外としてE(非該当)と表示します。
- 人口3万人未満の自治体
- 人口200万人を超える自治体
- 東京都23区
- 人口データが不足している自治体
人口3万人未満が非該当になる理由
地方移住ポテンシャルは、大都市圏から地方の中規模都市への移住を想定した指標です。人口3万人未満は、その比較で前提とする都市規模を満たさないため対象外になります。
これは「移住に向かない」「田舎だから評価が低い」という意味ではありません。小規模自治体の暮らしやすさを確認する場合は、移住ポテンシャルや個別の生活環境を参照してください。
人口200万人超と東京都23区が非該当になる理由
人口200万人を超える都市や東京都23区は、地方の中規模都市への住み替えという想定から外れるためです。これらの地域で住みやすさを比較する場合も、移住ポテンシャルを使用します。
どちらのスコアを見るべきか
| 移住の目的 | 優先するスコア |
|---|---|
| 生活基盤を全国で比較したい | 移住ポテンシャル |
| 子育て・医療・介護を重視したい | 移住ポテンシャル |
| 大都市圏から地方都市へ移りたい | 地方移住ポテンシャル |
| 住みやすさと空き家環境を両方見たい | 地方移住ポテンシャル |
| 人口3万人未満の町村を検討したい | 移住ポテンシャル |
迷った場合は両方を確認する
移住ポテンシャルが高く、地方移住ポテンシャルが低い場合は、生活基盤は充実していても、空き家率、生活コスト、人口規模のいずれかが地方移住向けの条件と合っていない可能性があります。
反対に地方移住ポテンシャルが高い地域は、暮らしやすさに加えて、住宅探索や都市規模のバランスも評価されています。総合ランクだけでなく、市区町村ページで各指標の強みと弱みを確認しましょう。
まとめ:移住の出発点と目的で使い分ける
移住ポテンシャルは、所得・医療・保育・介護などの生活基盤を比較するスコアです。地方移住ポテンシャルは、その評価に空き家の探索余地、生活コスト、人口規模を加え、大都市圏から地方の中規模都市へ移る場面に特化しています。
どちらか一方が常に優れているわけではありません。自分が現在どこに住み、何を目的に移住するのかを整理したうえで、適したスコアを候補地選びの入口として活用してください。
※配点、評価条件、対象人口は、統計データや算出方法の見直しにより変更する場合があります。




コメントを残す