全国1,741市区町村の移住ポテンシャル(S〜E)を、どの指標・重みで算出しているかを解説しています。
平均所得・高齢化率・保育所数・病院・診療所・老人ホーム数を政府統計(e-Stat)のみから評価しています。
本サイトの市区町村ページ・都道府県ページ・移住ポテンシャルランキングで同じ計算式を使用しています。
移住ポテンシャルスコアとは
「全国空き家投資・地方移住穴場エリア検索ナビ」では、全国1,741市区町村それぞれについて移住ポテンシャル(S〜E)を算出しています。
このスコアは、移住先としての「暮らしやすさの土台」を、公的統計データのみを用いて評価したものです。
平均所得、高齢化率、保育・医療・介護インフラなど、移住後の生活基盤に関わる要素を総合的に比較しています。
主観的なアンケートや口コミ評価は使用していません。
空き家投資向けの評価である「空き家投資ポテンシャル」、地方都市への移住適性を評価する「地方移住ポテンシャル」とは異なる評価軸のスコアです。
使っている6つの指標と重み
移住ポテンシャルは、以下の6指標を重み付けして合成しています(合計100%)。
| 指標 | 比較基準 | 重み | 評価の考え方 |
|---|---|---|---|
| 1人あたり平均所得 | 都道府県平均 | 22% | 移住後の生活・就業の経済基盤 |
| 1人あたり平均所得 | 全国平均 | 8% | 全国水準との比較 |
| 高齢化率 | 都道府県平均 | 18% | 若い世代が多い地域を評価 |
| 保育所等数 | 都道府県平均 | 15% | 子育てインフラの充実度 |
| 一般病院数+一般診療所数 | 都道府県平均 | 22% | 日常医療の受け皿 |
| 老人ホーム数 | 都道府県平均 | 15% | 介護・シニア生活の受け皿 |
高齢化率以外は、市区町村の値が基準値より高いほど高得点になります。
高齢化率のみ、都道府県平均より低いほど高得点になります。
データの出典
本スコアは、政府統計の総合窓口(e-Stat)「社会・人口統計体系」(総務省)の公開データをもとに算出しています。
| 指標 | 主な統計 |
|---|---|
| 平均所得 | 地方公共団体決算状況調 |
| 高齢化率 | 国勢調査 |
| 保育所等数 | 社会・人口統計体系 |
| 一般病院数 | 社会・人口統計体系 |
| 一般診療所数 | 社会・人口統計体系 |
| 老人ホーム数 | 社会・人口統計体系 |
老人ホーム数は以下4項目を合算しています。
- 特別養護老人ホーム
- 社会福祉法人等による有料老人ホーム
- その他の有料老人ホーム
- 軽費老人ホーム
4項目すべてが非公表の場合のみ「データ非公表」とし、その指標(15%)を除外して再計算しています。
点数の計算方法
各指標は都道府県平均または全国平均との比率から0〜100点へ変換しています。
高いほど良い指標
平均所得、保育所数、病院数、診療所数、老人ホーム数
点数 = (市区町村の値 ÷ 基準値 − 0.6)÷ 1.2 × 100
(0〜100点に補正)
低いほど良い指標
高齢化率
点数 = (基準値 ÷ 市区町村の値 − 0.6)÷ 1.2 × 100
基準値と同程度の場合はおおよそ33点、基準値の1.8倍相当で100点になります。
最終スコアは各指標を重み付けした加重平均です。
S〜Eランクの区分
| ランク | 総合スコア |
|---|---|
| S | 84点以上 |
| A | 68点以上84点未満 |
| B | 54点以上68点未満 |
| C | 40点以上54点未満 |
| D | 26点以上40点未満 |
| E | 26点未満 |
市区町村ページと移住ポテンシャルランキングは同じ基準を使用しています。
このスコアで評価していないもの
移住ポテンシャルは、生活インフラ・所得・人口構成を中心とした統計評価です。
以下の要素は評価対象に含めていません。
- 空き家の多さ
- 家賃相場
- 自然環境
- 観光資源
- 通勤利便性
- 雇用の質
- 治安
- 主観的な住みやすさ評価
これらは地域選びに重要な要素ですが、公的統計のみで全国比較するという方針から除外しています。
スコアの読み方
S〜Aランク
所得水準が高く、医療・保育・介護などの生活基盤も充実している地域です。
人口規模が大きく、生活サービスが集積している市区町村が多く含まれます。
B〜Cランク
全国平均前後の生活基盤を持つ地域です。
一部の指標に強みを持つ自治体も多く、移住目的によっては十分に有力な候補になります。
D〜Eランク
人口規模や施設数が少ない地域が多く含まれます。
ただし自然環境や地域コミュニティなど、本スコアでは評価していない魅力を持つ自治体もあります。
なぜ計算方法を見直したか(v2)
以前のv1では、保育・医療・介護を人口あたりの施設数で評価していました。
しかし人口が極端に少ない自治体では、施設数が少なくても比率だけ高くなり、実際の生活基盤を反映しにくいケースがありました。
そこで2026年2月のv2では、
- 施設数は人口比率ではなく絶対数で評価
- 高齢化率を評価項目に追加
- 中規模都市や生活基盤の整った地方都市を適切に評価
という方針へ変更しています。
このスコアを使っているページ
- 市区町村ページ
- 都道府県ページ
- 移住ポテンシャルランキング
- S〜Eランクのポテンシャルスコア
- 空き家・移住エリアシミュレーション
まとめ
移住ポテンシャルスコアは、
- 公的統計(e-Stat)を利用
- 所得・高齢化率・保育・医療・介護を評価
- 都道府県平均・全国平均との比較で点数化
- 非公表データは除外して再計算
- 全国1,741市区町村を同じ基準で比較
というルールで算出しています。
移住先候補を比較する入口として活用し、最終的には市区町村ページの個別データもあわせて確認することをおすすめします。
